一橋大学大学院MBA受験体験記

[一橋大学MBAを受験しました]

本稿では(すでに諸先輩方も沢山記載されてますが)、一橋大学MBA受験に関する各種体験について記載しようと思います。
当方について、以下前提のもと備忘として体験記を記載しております。
■戦略案件(M&A等も含め)やBPRなどなんでもやる現役コンサルタントとして活動しています。
■出身大学はいわゆる普通の大学(国内の有名どころではない)です。
■受験に際し、予備校等は一切利用なし。書籍1冊+Web情報のみで準備しました。
■IQが一般的に比べると高いほう(SD15で総合数値が133)です。

【第1次試験】
■はじめに
 ・大学院試験は、就職や転職試験と似て非なるものだと痛感。自分の有益性を訴求することも重要ではあるが、大学が志願者に給料を支払うわけではないので、どちらかというと「ロジカルに志があって、学問を通し解決の方向性を考えているか」がみられていると感じた。
 ・提出書類、面接とも、そのあたりを意識するとよいと考えている。
 ・受験と合格発表のインターバルは約2週間で、一般出願者総数(たぶん200名)→1次試験合格者数(99名)は、約半分であった。
■試験概要
 ・願書の記載、提出
   A) Web各所に記載のある通り、職務経歴はつらつらとこれまでの経歴を書き連ねるというより、「自分の考え方のコアとなっているもの」や「課題や研究テーマを考えるきっかけとなったもの」を記載すると全体的な話の筋ができやすい。「私はこんなすごいことをやり遂げたんです!」を表現するよりは、「行動のきっかけ、なぜそう行動したのか」等が理論的に書いてあるほうがよいと感じた。
   
   B) 研究テーマも同様で、職歴から「がゆえに、~」で話が続けられるとなおよいと考える。当方は、あまり意図せず「やってきたこと、それを踏まえて解決したいこと=研究テーマ」だったので、その点非常に話がしやすかった。記載の骨子として、以下イメージ。
   ①研究テーマ概要と背景
   ②社会の現状と課題、および課題背景の仮設
   ③今後チャレンジすべきこと
   ④そのうえでなぜMBAで、一橋がいいのか
   ⑤修了後の予定、考え
   ※仮に面接に行った際に、つまらず話せるかを意識して記載。

 ・キャンパスにて小論文
   第一期なのでそこまで寒さは感じなかった。当方受験時は、記載文を読み取り、要約する問題であった(自分の考えを述べる感じのものではなかった)。個人的な感想として、問題文そのものは非常にわかりやすいもので、特段の経営知識等がなくとも回答可能だと感じたが、問題と問題文の記載事項が若干論理的に食い違っていそう(書いてあることと問われていることの前提がちがくない?と感じたところで、回答がしづらかった)?箇所が1点だけ存在した。それ以外は、日ごろ丁寧に文章を取り扱われている方であれば、なんら苦はないものだと思料する。そのため、よっぽどでない限り、小論文で甲乙はつけづらいものではないか、、と感じた。(面接で結構ふるいにかけられるのではと戦々恐々とした。)

【2次試験】
■はじめに
 ・1次試験合格発表から2次試験までのインターバルは1週間もないくらい、2次試験実施から合格発表まで約1週間。
 ・合格者は最終的に35名。1次試験合格者数からは約35%(35/99)になり、一般出願者総数からみると、約18%(35/200)の結果となった。
■試験概要
 ・オンラインでの面接
   非常に和やかな感じで終始実施された。こちらもWeb各所で記載があったと思うのが、おそらく、いわゆる「圧迫」を感じる面接はほぼないのでは、と推察。全体的に、願書を深堀し質問された印象で、上述の通り、職務経歴から始まり、研究テーマまで理論的に話せる構造になっていれば、話すこと自体は特段問題はないと感じた。あとは面接官の方の把握したいことや質問の意図などを読み取り、+@を付け足し会話するかどうかの判断だと考える。特に、MBAはいろいろなバックグラウンドを持たれた方々がいらっしゃるので「そのなかで自分はどのようなスペシャリティをもって、どのようなシーンで貢献できるのか」について言及できるとよいと考える。

【所感】
■(結果的にでもあるが)受験において予備校等が必要かどうか?
  ・個人的に特段不要だと考える。いずれも自身で対応できることがほぼだと思うが、、なるべく手軽に済ませたい、という方であれば、このような体験記を記載していらっしゃる方々で添削や対策をお手伝いされている方がいらっしゃると思うので、そのようなサービスを活用するのも一案であると感じる。

来年から頑張りたいと思います!
当方でも、微力ながら受験に関する各種サポートを実施させていただきますので、ご入用の方はお気軽にご連絡いただけますと幸甚です。